2020年の締めくくりとして、20万弱で自作PCを作る【後編(起動・ベンチマーク)】
ウォリャッ!(ワープの掛け声)
前編で買ったパーツを自慢し、中編でパーツを組み立てて配線と格闘してきました。後編ではいよいよ起動し、ベンチマークも取って性能の自慢をしたいと思います。
紆余曲折を経てついに出来上がった俺マシン………いざスイッチオン!!!!!!
…あれ?映像が出ません。助けて…真乃…めぐる…灯織…
こういう時はASUSマザボに搭載されている安心装備「Q-LED」に助力を求めましょう。画像右上のメモリの横で光ってるやつがそれです。
緑色の点灯は「VGA周辺(グラボやモニターの配線)に異常」を表すサインなので、ケーブル接触とかを確認してみます。
君なんか半挿しになってない?というかグラボ自体がなんかズレてない?
よくよく確認したところ、グラボの留め方がおかしかったせいで端子がブラケットの枠と干渉しており、そのせいでDPケーブルが半挿しになっていました。
早速Q-LEDくんがメチャクチャ役に立ってくれましたね。ありがとう…
締め直して再起動。
OK!(ズドン)
前回の起動チェックで装着していなかったストレージ類もしっかり認識されていますね。よかよか。
今回はあらかじめUSBメモリでWin10インストールメディアを作っておいたので、これでOSを入れます。差して起動して画面の指示に従うだけなので楽チン。
Windowsが起動できました。とりあえず一安心。
念のためタスクマネージャーでも確認。ちゃんと稼働していますね。
次はメモリです。3200MHzのメモリを差したのにさっきのBIOS画面では認識が2666MHzになってるやんけ!と一瞬思いましたが、これはいわゆる「OCメモリ」という奴で
「定格(1.2V)のままでは2666MHz、1.35Vを掛けることで初めて3200MHzで動作」というややこしい仕様になっています。何もしないと当然定格のままなので、設定をいじってOCさせましょう。
いったん再起動した後、UEFI BIOSを開いて「D.O.C.P.」という奴を選びます。
これでメモリ内にある設定をロードして、自動でいい感じにOCしてくれます。
起動後、CPU-Zで確認。ちゃんとOCされていますね。
大まかな準備が終わったところでいざベンチマーク!と行きたかったんですが、ここで謎の電源落ちに襲われます。ゲームを起動した瞬間など高負荷が掛かると勝手に再起動してしまい、ここで半日ほど大いに悪戦苦闘することになります。
(起動テストの時に電源を延長タップから取っていたまんまだったので)ちゃんと壁のコンセントに繋ぐ、メモリを定格に戻す…など色々やってみたのですがうまくいきません。
散々悩みましたが、結論から言うとBIOSのアップデートを忘れていたことが原因でした。10月に出たばっかのグラボと11月に出たばっかのCPU載せてるんだから、古いVerじゃそら動かんわ。
ASUSのサポートページから最新版(Ver.1401)を入れたら落ちなくなりました。しょうもな~
ベンチマークをしよう!!!!!!!!
という訳でいよいよ待ちに待った性能テストです。こんだけ苦労したんだからいい数字出してくれよ…
まずはベンチの定番「3DMark」から。フルHD解像度でTime Spyをやります。
あっさりと12000点近いスコアが出てしまいました。なんてこったい。
詳細な記録はこんな感じ。Test1で60fps割らない時点で既に相当ヤバいです。
特に注目すべきは上から2段目の温度。CPUクーラーは純正品のWraith Stealth+グラボはファン2枚+ケースファンは付属してたリア1枚…という排熱的には間違いなくTOO BADな環境なのですが、グラボは70度・CPUも70度台で安定してくれました。
もう一つの懸念だったグラボの騒音。流石に高負荷時になるとフォ↑ーーーン…という感じの音を立ててファンがガッツリ回りますが、音量的にはだいたい部屋のセラミックファンヒーターと同じくらいなので特に気になるほどではないです。
ケースファンを買い足して、しっかり風を送って冷やしてやれば12000点オーバーは余裕でいけそうですね。恐ろしい子…
ちなみに旧PC(i7-6700+GTX1060/6GB)での同じテスト結果がこんなもん。実に3倍弱のパワーアップということですね。
だいたい満足したのでゲームで実測していきます。
まずはAPEX LEGENDS。フルHD+最高設定、訓練場でなんとなく処理の重そうなディヴォーションを適当に撃ちまくります。
見づらいですが左上のやつが計測結果です。カクンと170fps程度まで落ちることもありましたが、概ね200~230fpsを推移しました。ウソだろ…
144Hz級のゲーミングモニターでは確実に持て余す性能ですね。
次はもっと重量級のFPS、CoD:BOCW。
フルHD+最高設定+RTウルトラ+DLSSクオリティ、VRAM使用目標はデフォルト(80%)。
キャンペーン最初のステージである「追跡」を適当にやります。
平均で70fps前後といったところ。ウーン…流石に重い。
ちなみに最高設定でレイトレーシングだけ切ったところ、150~160fpsで安定するようになりました。普段マルチやる時はこれでいいですね。RTは重い処理やのお。
FPS以外の重そうなゲームということで選んだデススト。
フルHD+最高設定+DLSSクオリティ、レイクノット~K4南配送センター間の国道をトラックで走ります。
平均で100fps前後。全く問題ないですね。
国道作ってしばらく放置してたおかげで、久々に立ち上げたら10万いいねとか入っててビビった。
最後に今年度最強の激重オープンワールドゲー、サイバーパンク2077で勝負。
フルHD+最高設定+RTウルトラ+DLSSクオリティ、自宅周辺を歩きます。
重てぇ~!!!!!60fpsを維持できません。平均で55fpsくらい、BOCWより重い。
こっちもRT切ればいいんじゃね?と思ったのですが、それでも70fps前後が限界でした。格が違いましたね。
ただ低設定でやってもあまり結果が変わらなかったので、もしかしたら最適化の問題かもしれない。
まとめと、感想
・2020年の締めくくりとして、自作PCに初挑戦した
・案の定壮絶なグダグダっぷりをかまして大変だった。PCパーツに興味ない人はBTOにした方がいい、絶対に…
・CPUピンを差す時の緊張はぶっちゃけそこまででもなく、むしろメモリとグラボ差す時の方がよっぽど怖かった(前者はムチャクチャ力が要り、後者はデカすぎて不安定なので)
・何も考えずにパーツを素手でつかむと大抵負傷するので、手袋をするか何かを考えよう
・何も考えずにパーツを素手でつかんでた割には何も破壊していないので、PCパーツは思いの外頑丈にできている
・ビカビカ光るゲーミングPCが好きではなかったが、配線という死闘の果てに電源繋いでパッ!と光ったLEDを見て心底安堵し、「まあこれくらいなら悪くないかな…」と態度を軟化させた
・起動してからもグダグダすぎる。ドライバ周りやBIOSの更新は超重要なので、忘れないようにしよう
・旧PCから3倍近いパワーアップで大満足。でもレイトレーシングはやっぱ重い
色々ありましたが良い買い物だったと思います。
それでは皆様良いお年を…