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ジクサー250で500km走った感想

先月納車したジクサー250(ED22B)で早速500kmを走ってきた。とりあえず慣らし運転1000kmの半分を終えた事になる。

長年の夢だった単車所持だし折角だからなんか記録しておきたいな…と思ったため、素人なりに感じた事を感想兼メモとして残しておきたいと思う。(業界人はこういうのファーストインプレッションと言うらしい。オシャンだね)

 

①車体が軽い

とにかくまずはこれに尽きる。「装備重量154kg」という数字は250ccクラスの中でも上位の軽さであり、200kg近い教習車のスーフォアとは異次元の取り回しの軽さ。
軽く左右に体重移動するだけでスパッと車体が切れ込んでいくため、コーナリングはかなり軽快。駐車場内での取り回しも容易であり、感覚的にはほぼ「でかい自転車」くらいのノリで操縦できる。
反面軽量機の宿命として横風に煽られやすく、直進安定性にはやや欠ける印象を受けた。とはいえ、バイクという乗物は全て多かれ少なかれ横風に煽られるものなので、あんまりジクサー固有の弱点とは言い切れないかもしれない。

 

②タイヤが良い

国内仕様のジクサー250/SF250は、DUNLOPの「SPORTMAX GPR-300」というラジアルタイヤを標準で履いている。このタイヤの性能がかなり良い。
具体的にはコーナリング中に車体のバランスが若干不安定になった瞬間に、前輪がヌメッ!と路面に吸い付くように踏ん張ってくれる。正直これについてはかなり言語化しにくく、とにかく乗ればわかるとしか言いようがない。
安い安いと舐められがちなジクサーだが、少なくとも履いているタイヤの質は(新車価格で6~70万以上する)他社の250ccスポーツと完全に同格、という点はかなり評価すべきだと思う。
(ネット上のインプレを見ても、ここを褒めている人はあまりいなかったので挙げてみた)

 

③足付き・ポジションが良い

身長178cm+股下80cm+GOLDWINのGベクターシューズを履いた状態で両踵までベタ付き。
当初は「シート高800mm」という数字に結構ビビっていたのだが、試乗させてもらった際に驚くほどすんなり乗れたので購入を決意した。
同じスズキの250ccでシート高800mmのVストローム250にも跨らせて貰ったが、明らかにジクサーの方が楽に感じた。おそらくエンジンとシートがかなりスリムなので、真下に足を出せるのが要因だと思う。
タンクの形状も良く考えられており、普通に座って構えるだけで自然とタンクの位置に膝が来るため、意識せずとも楽にニーグリップができる。

 

④電子制御が(ABS以外)一切ない

ジクサー最大の短所であり長所。
搭載が義務化されているABS以外の電子制御が一切ない。今流行りのトラコンやモード制御といったアシスト要素も勿論ない。
雑なクラッチワークには容赦なくエンストとノッキングという名の制裁を加えられ、コーナーの立ち上がりで必要以上にスロットルをガバ開けしたりすると途端に車体がギクシャクし始めるため、終始ミスに手厳しい。

しかし裏を返せば、ライダーの操作ミスを電制で誤魔化さずにしっかり「操作ミス」として指摘してくれるという事でもある。
何が良い運転で何が悪い運転なのかを公道でしっかり教えてくれる、厳しくも優しい実戦担当の教官といった趣がジクサーにはある(と思う)。

 

とりあえず500kmで感じたのはこんな所だろうか。
他にもメーターが夜間になるとカッコ良くなるとか思ってたより低燃費だとかRPMインジケータが便利とかいろいろ言いたいことはあるが、そろそろツーリングの疲労が限界なので今日はこの辺にしておきたい。